“はぐろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハグロ
語句割合
鉄漿36.8%
羽黒31.6%
歯黒26.3%
齒黒5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこがほらのように見えたというのも、あるいは歯抜けの扮装術(「苅萱桑門筑紫蝶」その他の扮装にあり)そのままに、鉄漿はぐろくろみが
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
最上もがみ川の上流、馬見※崎川のほとりに盃山という丘があるが、そこへ登ると、はるかに朝日岳、湯殿ゆどの山、羽黒はぐろ山、月山がっさんなどがのぞまれた。私は高校時代に一度だけ蔵王山に登ったことがある。
そうしてつぎに……いや、それよりも、そうした木立の間から山谷堀の方をみるのがいい。——むかしながらの、お歯黒はぐろのようによどんだ古い掘割の水のいろ。
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
齒黒はぐろはまだらに次第しだい眉毛まゆげみるかげもなく、あらひざらしの鳴海なるみ裕衣ゆかたまへうしろりかへてひざのあたりは目立めたゝぬやうに小針こはりのつぎあて狹帶せまおびきりゝとめて蝉表せみおもて内職ないしよく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)