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歯黒
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はぐろ
ふりがな文庫
“
歯黒
(
はぐろ
)” の例文
雀だけはちょうどお
歯黒
(
はぐろ
)
をつけかけていたところで、知らせを受けてすぐに飛んで行ったから、
間
(
ま
)
にあって母をよろこばせることができた。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そうしてつぎに……いや、それよりも、そうした木立の間から山谷堀の方をみるのがいい。——むかしながらの、お
歯黒
(
はぐろ
)
のように
澱
(
よど
)
んだ古い掘割の水のいろ。
雷門以北
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
お
歯黒
(
はぐろ
)
はまだらに生へ次第の
眉毛
(
まゆげ
)
みるかげもなく、洗ひざらしの
鳴海
(
なるみ
)
の
裕衣
(
ゆかた
)
を前と後を切りかへて膝のあたりは目立ぬやうに小針のつぎ当、
狭帯
(
せまおび
)
きりりと締めて
蝉表
(
せみおもて
)
の内職
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「へへへへ。」お糸婆さんは、お
歯黒
(
はぐろ
)
のはげた歯をむき出して、変な笑いかたをする。
次郎物語:01 第一部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
生まれ
児
(
ご
)
がお宮参りに着るのをミヤマヰリゴ(
美作
(
みまさか
)
)、女がお
歯黒
(
はぐろ
)
を始めてつける日に着るのがカネツケゴ(
北美濃
(
きたみの
)
)、年寄が
厄年
(
やくどし
)
の祝に着るのをヤクゴ(
讃岐
(
さぬき
)
)というのを見ると
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
お
歯黒
(
はぐろ
)
というものをむろん知っていたのだが、まだあのほっぺたの黒い
斑
(
まだら
)
が、お歯黒のよごれだという話を
聴
(
き
)
いていなかったので、なお以前の
桛掛雀
(
かせかけすずめ
)
の話をもち伝えているものかと思われる。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“歯黒(お歯黒)”の解説
お歯黒(おはぐろ)とは、歯を黒く染める化粧法のこと。日本をはじめ、世界各地の風習である。
(出典:Wikipedia)
歯
常用漢字
小3
部首:⽌
12画
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
“歯黒”で始まる語句
歯黒溝