羽黒はぐろ)” の例文
羽黒はぐろ少年は救護係きゅうごがかりであったから、自分がリュックの中に持って来ている、気つけ用の葡萄酒のことをいった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
最上もがみ川の上流、馬見※崎川のほとりに盃山という丘があるが、そこへ登ると、はるかに朝日岳、湯殿ゆどの山、羽黒はぐろ山、月山がっさんなどがのぞまれた。私は高校時代に一度だけ蔵王山に登ったことがある。
羽黒はぐろの小法師ではないか。——小法師。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
どっしりした第七戦隊の『羽黒はぐろ』『摩耶まや
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
そのすき目懸めがけて、摩耶まやを司令艦とする高雄たかお足柄あしがら羽黒はぐろなどの一万噸巡洋艦は、グングン接近して行った。まとねらうは、レキシントン級の、大航空母艦であった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
青山あおやま葉山はやま羽黒はぐろ権現ごんげんさん
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
日本艦隊の加古かこ古鷹ふるたか衣笠きぬがさ以下の七千トン巡洋艦隊は、その快速を利用し、那智なち羽黒はぐろ足柄あしがら高雄たかお以下の一万噸巡洋艦隊と、並行の単縦陣型たんじゅうじんけいを作って、刻々こくこくに敵艦隊の右側うそくねらって突き進んだ。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)