“にんそうがき”の漢字の書き方と例文
語句割合
人相書100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついでにおじいさんの人相書にんそうがきをもうすこしくわしく申上もうしあげますなら、年齢としころおおよそ八十くらい頭髪とうはつ真白まっしろ鼻下びかからあごにかけてのおひげ真白まっしろ
とにかくに人相書にんそうがきしたためる必要があるので、一人の少尉がその死体の顔から再び帽子を取除とりのけると、彼は思わずあっと叫んだ。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その鼻寺の和尚と、どういう旧縁があるのか、ほの暗い行燈あんどんを近くよせて、奥の方丈ほうじょうで酒を酌み合っていたのは、今、城下に人相書にんそうがきの行き渡っている日本左衛門でした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
標本みほんとしてわたくしはそれなかすこ毛色けいろかわったものの人相書にんそうがき申上もうしあげてくことにいたしましょう。
それと同時に、領主柳沢吉保の命として、御岳口みたけぐち石和いさわの関所などへきびしい非常の触れがまわり、城下の主なる番屋には、大盗日本左衛門の人相書にんそうがきがわずか半日で行き渡りました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ウム、人相書にんそうがきだ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)