“なかくぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
中窪53.8%
30.8%
中凹15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬の背に立ついわお、狭く鋭く、くびすから、爪先つまさきから、ずかり中窪なかくぼに削った断崖がけの、見下ろすふもとの白浪に、揺落ゆりおとさるるおもいがある。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
脱ぎてた、浴衣、襯衣しゃつ上衣うわぎなど、ちらちらとなぎさに似て、黒く深く、背後うしろの山までなかくぼになったのは本堂であろう。輪にして段々にともしたろうの灯が、黄色に燃えて描いたよう。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
後者こうしや濕氣しつきのある中凹なかくぼみのあるところにえるのです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)