“てんもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天文90.0%
天門10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法師丸の元服は天文てんもん二十一年壬子じんし正月十一日、彼が十六歳の春であった。当時法師丸はなお牡鹿山の城にあって一閑斎いっかんさいの小姓を勤めていたのである。
慶滋保胤かものやすたね賀茂忠行かものただゆきの第二子として生れた。兄の保憲やすのりは累代の家の業をいで、陰陽博士おんようはかせ天文てんもん博士となり、賀茂うじそうとして、其系図に輝いている。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
このあたりで女達をんなたち客引きやくひき場所ばしよは、目下もくか足場あしばかゝつてゐる観音堂くわんおんだう裏手うらてから三社権現じやごんげんまへ空地あきち、二天門てんもんあたりから鐘撞堂かねつきだうのある辨天山べんてんやましたで、こゝは昼間ひるまから客引きやくひきをんながゐる。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
天門てんもんあたり——隅返すみがえし、人と、中張なかばり張手はりて無し——阿Qのぜにはお取上げ——」
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)