“てんだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天台53.8%
椽大46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊にこの僧都は天台てんだいとか真言しんごんとかの美くしいころもでもた坊さんであろうから、それが春の水の上に浮んでいるところに、美くしさの上の調和もあるのであろう。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
翌朝よくてう知縣ちけんおくられてた。けふもきのふにかはらぬ天氣てんきである。一たい天台てんだいまん八千ぢやうとは、いつたれ測量そくりやうしたにしても、所詮しよせん高過たかすぎるやうだが、かくとらのゐるやまである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ましてや逍遙子は古人にあらざるを以て、その一旦擲ちたる椽大てんだいの筆を、再びとり上ぐることを得べきをや。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
天に逆らい再挙を計ることを、詩仙ミルトンが椽大てんだいの筆をふるってえがいている。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)