“つちけいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土気色94.7%
土氣色5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するするけ出してせるだに、手許てもとあかるくなって、みんなの顔が土気色つちけいろになって見えてよ、が白うなったのに、かじにくいついた、えてものめ、まだ退かねえだ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はもともと血色のすぐれない顔つきをしているのだが、最近は特に色つやが悪くて土気色つちけいろをしている。階段を上り下りする時にしばしばよろけることがある。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
其處そこ居合ゐあはせた禿頭とくとう白髯はくぜんの、らない老紳士らうしんしわたしこゑふるへれば、老紳士らうしんしくちびるいろも、尾花をばななかに、たとへば、なめくぢのごと土氣色つちけいろかはつてた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)