“ちょうく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長駆50.0%
長躯27.8%
趙衢5.6%
跳躯5.6%
長吁5.6%
長吼5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人でも多く番士をたおしたほうがいいから、源助町の剣をひっぱずして、長駆ちょうく、番士の群へ殺到すると、その気魄きはくの強さにおそれを抱いたものか
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
張松のすがたを見ると、一斉に鼓を打ちかねを鳴らして歓迎したので、張松が、びっくりして立ち止まると、たちまち、長髯ちょうぜん長躯ちょうくの大将が、彼の馬前に来て
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「城中の梁寛りょうかん趙衢ちょうくのふたりが、留守を奇貨として、反旗をかかげ、夏侯淵に内応したものと思われます。ここにいてはご一身も危ないでしょう。いざ疾くほかへ」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はなたれたひょうのごとく、その姿すがたを目がけて、忍剣にんけん跳躯ちょうくがパッとうしろをう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鄒公すうこうきん十八人、殿前におい李景隆りけいりゅうってほとんど死せしむるに至りしも、また益無きのみ。帝、金川門きんせんもんまもりを失いしを知りて、天を仰いで長吁ちょうくし、東西に走りまどいて、自殺せんとしたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その時に姿勢を正したワルデルゼイ軍医大佐は、三方の屍体の山を見まわしながら真白い息を吐いて長吼ちょうくした。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)