“ちくるい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
築塁50.0%
畜類50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小平太(榊原康政)は、ここより直ちに、人数を分けて、あの小牧一帯の築塁ちくるいにかかれ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折もよし、信雄の重臣で、蟹江の城主だった佐久間甚九郎さくまじんくろうは、信雄の命で、萱生かよう築塁ちくるいに出張し、留守には、前田与十郎種利よじゅうろうたねとしが、わずか三百人ぐらいな部下をもっているにすぎない。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このとき大地だいち開閉かいへいによつて土民どみん勿論もちろん彼等かれらつてゐた畜類ちくるい牛馬ぎゆうば駱駝らくだとういたるまでこと/″\くそれにまれ、八千はつせん乃至ないし一萬いちまん人口じんこうゆうしてをつたこの部落ぶらくそのために跡方あとかたもなくうしなはれたといふ。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「さなくば、仰せられても、さしつかえおざるまい。かほどまで、平家の門葉もんようばらに、みにじられ、無視されても、腹のたたぬやつは、うつけか、畜類ちくるいでおざろうぞよ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)