“たれさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
誰樣50.0%
何某樣25.0%
誰夫人25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゑきくよすがもらざりければ、別亭はなれ澁茶しぶちやすゝりながらそれとなき物語ものがたり、この四隣あたりはいづれも閑靜かんせいにて、手廣てびろ園生そのふ浦山うらやましきものなり、此隣このとなりは誰樣たれさま御別莊ごべつさう
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
良久やゝひさしうありておくさま大方おほかたゑいめぬれば、よろづにおのがみだるゝあやしきこゝろれとしかりて、かへれば盃盤狼藉はいばんらうぜきありさま、人々ひと/″\むかひのくるま門前もんぜん綺羅星きらほしとならびて、何某樣たれさまちのこゑにぎはしく
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そしりは物のかげに隱れて名は公の席にも高く、田原夫人と並らべ書けるが、公侯伯子の誰夫人たれさまにも劣る事か、慈善會、音樂會、名は聞きながら見ること難き人さへ有るに、幹事とかや何とかや
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)