“そういん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソウイン
語句割合
宗因42.9%
僧院14.3%
棕隠14.3%
荘院7.1%
叢陰7.1%
惣員7.1%
草隠7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その宗祇時代から芭蕉に至るまでの間には宗鑑そうかん守武もりたけ貞徳ていとく宗因そういん等の時代を経ているのである。また芭蕉以後蕪村ぶそん一茶いっさ、子規を経て今日に至る。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
薄暗うすぐらいもみの木の森のあいだ、ロクセン湖の陰気いんきな岸辺近くに、古いブレタの僧院そういんがあります。わたしの光はかべ格子こうしをとおって、広い円天井まるてんじょうの部屋へすべりこんで行きました。
山陽の話もよく聞いたが、むしろ対立者であった中島棕隠そういん(文吉)のことを、よくいっていた。棕隠の逸話として、幼いころの私が小耳にはさんだ話に、こんなのがあった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
荘院そういん(庄屋)の太公は、先祖代々、村のたばね役をしていたが、しかし自分もすでに老齢である。一日も早く息子の史進に跡目をゆずッて、隠居したいものと考えている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お。……えらい荘院そういん(御大家)だな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
即日、国外へ去るべく山道へかかると、はや知って、先廻りしていた数十名の者が、樹下叢陰そういん、思い思いな所から立ち現われて、彼をはばんだ。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ようやく専売の特例を得、ついで菱垣廻船ひしがきかいせん積荷仲間と連合し、さらに仲間株式を定め現在の惣員そういん一九九五名に株札を付与し、定員のほかに新たに加入するを許さず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
草隠そういんの病骨へ、度々、おもの好きなるおたずね、おこころざしもだし難く、粗茶ひとつけんじ参らすべく、待ち申し上げ候
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)