“すぎど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
杉戸66.7%
杉扉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杉戸すぎどてゝ店へ往って寝てしまいましたが翌日になって見ると、まさか死ぬにも死なれず、矢張やっぱり顔を見合せて居ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
梯子段はしごだんあがると、廊下らうか片側かたがはかほあらなが便所べんじよ杉戸すぎどがあり、片側かたがはには三でふと六でふ座敷ざしき三間みまほど、いづれもきやくがあるらしくつたふすまそとにスリツパがてゝある。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
種々いろ/\心に思って居ると、杉戸すぎどを明けて
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そうして夜になると一知を、わざと蚊帳かやの無い台所に寝かし、マユミをなかの蚊帳の中に寝させて、境目の重たい杉扉すぎどにガッチリと鍵をかけたものであった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうして一家が寝鎮ねしずまった十二時頃を見計って杉扉すぎどの鍵を開けたが、想像の通り、器械イジリに慣れている一知にとって、旧式の鍵を外すくらいは何でもない事であった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)