“杉扉”の読み方と例文
読み方割合
すぎど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして夜になると一知を、わざと蚊帳かやの無い台所に寝かし、マユミをなかの蚊帳の中に寝させて、境目の重たい杉扉すぎどにガッチリと鍵をかけたものであった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうして一家が寝鎮ねしずまった十二時頃を見計って杉扉すぎどの鍵を開けたが、想像の通り、器械イジリに慣れている一知にとって、旧式の鍵を外すくらいは何でもない事であった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)