“すうほ”の漢字の書き方と例文
語句割合
数歩100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから町人ちょうにんいえよりの帰途かえり郵便局ゆうびんきょくそばで、かね懇意こんい一人ひとり警部けいぶ出遇であったが警部けいぶかれ握手あくしゅして数歩すうほばかりともあるいた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
数歩すうほ、うしろへとびのいて、おびのあいだにしこんできた銀鋲ぎんびょう短銃たんじゅう右手めてにつかんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれは、空想くうそうからさめて、ふとはし欄干らんかんとしますと、自分じぶんから、数歩すうほへだたったとおもわれるところに、あまりにつかないほどのちいさなかみきれがはってありました。そして、それには
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
竹童はびっくりして、あわててそこを立ち去ろうとしたが、見ると! そこから数歩すうほ向こうに、この人なき陣幕じんまくのうしろにかくれて、あやしげな黒衣こくいの男が、じっと立ちすくんでいるのを見た。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)