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じとく
ふりがな文庫
“じとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
自得
56.3%
自涜
43.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自得
(逆引き)
ト
此
(
こ
)
の
鑿
(
のみ
)
を
持
(
も
)
ち、
鏨
(
たがね
)
を
持
(
も
)
つべき
腕
(
かひな
)
は、
一度
(
ひとたび
)
掌
(
てのひら
)
を
返
(
かへ
)
して、
多勢
(
たせい
)
を
圧
(
あつ
)
して
将棊倒
(
しやうぎだふ
)
しにもする、
大
(
おほい
)
なる
権威
(
けんゐ
)
の
備
(
そな
)
はるが
如
(
ごと
)
くに
思
(
おも
)
つて、
会心
(
くわいしん
)
自得
(
じとく
)
の
意
(
こゝろ
)
を、
高声
(
たかごゑ
)
に
漏
(
も
)
らして、
呵々
(
から/\
)
と
笑
(
わら
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
かく
)
の如き事を考ふれば、私の如く信仰といふこともなく、安心立命とは行かぬ流義の人間にても、多少世間の事に
苦
(
くるし
)
めらるることなくなり、
自得
(
じとく
)
するやうなる処も有之やう存候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
じとく(自得)の例文をもっと
(9作品)
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自涜
(逆引き)
多くの才と知力とが、多くの精練された官能が、一種の恥ずべき
自涜
(
じとく
)
行為のうちに消費されていた。彼らはそのことに少しも気づかなかった。彼らは笑っていた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
樵夫当日その内に読み込まるるを怕れて山に入らず、また甚だ男子が樹陰に
自涜
(
じとく
)
するを好むと。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
じとく(自涜)の例文をもっと
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