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自涜
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じとく
ふりがな文庫
“
自涜
(
じとく
)” の例文
雰囲気の醸成を企図する事は、やはり
自涜
(
じとく
)
であります。〈チエホフ的に〉などと少しでも意識したならば、かならず
無慙
(
むざん
)
に失敗します。
芸術ぎらい
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
自涜
(
じとく
)
化させ、神経衰弱化させ、精神異状化させて、遂に全人類を精神的に自滅、自殺化させた虚無世界の十字街頭に、赤い灯
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
多くの才と知力とが、多くの精練された官能が、一種の恥ずべき
自涜
(
じとく
)
行為のうちに消費されていた。彼らはそのことに少しも気づかなかった。彼らは笑っていた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
樵夫当日その内に読み込まるるを怕れて山に入らず、また甚だ男子が樹陰に
自涜
(
じとく
)
するを好むと。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
苦肉の策から、自分の弱味を
殊更
(
ことさら
)
に捨て鉢に人の前にあらわに取り出して、不意に乗じて一種の尊敬を、そうでなければ一種の
憐憫
(
れんびん
)
を、
搾
(
しぼ
)
り取ろうとする
自涜
(
じとく
)
も知っている。弱さは真に醜さだ。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
そうしてその唯物文化を日に日に虚無化し、無中心化し、動物化し、
自涜
(
じとく
)
化し、神経衰弱化し、発狂化し、自殺化した。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ひどい
自涜
(
じとく
)
の為もあったのでしょう、学校に友達なく、全く一人で、姉、近所のW大生、小学時代の親友、兄夫婦も加えて、プリント雑誌『素描』を二年続けました。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
雰囲気の醸成を企図する事は、やはり
自涜
(
じとく
)
であります。「チエホフ的に」などと少しでも意識したならば、かならず
無慙
(
むざん
)
に失敗します。言わでもの事であったかも知れません。
風の便り
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“自涜”の意味
《名詞》
自涜(じとく)
自分自身を涜すこと。
手淫(オナニー)のこと。
(出典:Wiktionary)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
涜
漢検準1級
部首:⽔
10画
“自”で始まる語句
自分
自
自然
自棄
自惚
自由
自暴
自家
自動車
自宅