“しゆつにゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
出入100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こはして宮の冷淡ならざるを証するに足らざるなり、ゆゑは、この女夫めをと出入しゆつにゆうに握手するは、夫の始より命じて習せししつけなるをや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
平日へいじつ教場きようじよう出入しゆつにゆうするのとあまちがはない態度たいど校庭こうていあらはることが出來できたであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
三月にわたる久きをかの美き姿の絶えず出入しゆつにゆうするなれば、うはさおのづから院内にひろまりて、博士のぼうさへつひそそのかされて、垣間見かいまみの歩をここにげられしとぞ伝へはべる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その居宅は田鶴見子爵の邸内に在りて、裏門より出入しゆつにゆうすべく、やかたの側面を負ひて、横長に三百坪ばかりを木槿垣もくげがきに取廻して、昔形気むかしかたぎの内にゆかしげに造成つくりなしたる二階建なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)