“しのびこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
忍込100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと、あるひわらひとがあるかもれぬ。が、それ秘密ひみつがなかつたをりのことで、つたら、それこそ大事だいじだ。わたしむし此不安このふあんすために、そつと四畳半でふはん忍込しのびこんだ。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
のこさぬ者なり此越前がにらんだまなこちがひはないぞと申されければ勘太郎も所詮しよせん助かり難しと斷念あきらめ然らば白状仕つらんとて居直ゐなほり米屋の隱居とは存ぜざれども夜中やちう忍込しのびこみ切害の上金百兩うばとりたるに相違之なくと白状に及びければ神妙しんめうなりと申され其金百兩有りし事如何して知りたるやとたゞされしに勘太郎其日小間物屋彦兵衞金子無心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
犯人の忍込しのびこんだ処はロスコー家正面のバルコニーの真下に当る重たい板戸で、俗に万能鍵と名付くる専門の犯罪用具の中でも、最も精巧なものを使用してコジリ開けたものである事が
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)