“しつぷ”の漢字の書き方と例文
語句割合
濕布100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汽車で甲府の病院まで行つて濕布しつぷをして貰つたが、醫者は細君があるなら、それを近づけるのを暫らく見合せ、何にでも神經を勞することはすべて行けないと命令した。
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
濕布しつぷきよ小六ころくとで受持うけもつた。宗助そうすけ手拭てぬぐひうへから氷嚢こおりぶくろひたひうへてがつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
醫者いしや芥子からし局部きよくぶことと、あし濕布しつぷあたゝめることと、それからあたまこほりひやこととを、應急おうきふ手段しゆだんとして宗助そうすけ注意ちゆういした。さうして自分じぶん芥子からしいて、御米およねかたからくびけてれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)