-
トップ
>
-
さんかくなり
猪子しては
大なものよ、
大方猪ン
中の
王様が
彼様三角形の
冠を
被て、
市へ
出て
来て、
而して、
私の
母様の
橋の
上を
通るのであらう。
母様。だつて、
大いんだもの、そして
三角形の
冠を
被て
居ました。さうだけれども、
王様だけれども、
雨が
降るからねえ、びしよぬれになつて、
可哀想だつたよ。
三角形の砂地が向うに、蘆の葉が
一靡き、鶴の
片翼見るがごとく、小松も
斑に似て
十本ほど。