“こんちゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
昆蟲	66.7%
昆虫	33.3%

昆蟲

昔（むかし）の人（ひと）は、虱（しらみ）となじみが深（ふか）かつたゝめに、なんでもなく、かういふ歌（うた）を作（つく）つてゐます。そして汚（きたな）らしいあの昆蟲（こんちゆう）を憎（にく）んでばかりもゐません。

歌の話 (旧字旧仮名) ／ 折口信夫(著)

たとへば昆蟲（こんちゆう）の標本室（ひようほんしつ）にはひつて見（み）ますと、珍（めづら）しい蝶々（ちよう／＼）や甲蟲（かぶとむし）などの變（かは）つた種類（しゆるい）のものが驚（おどろ）く程（ほど）たくさんに集（あつ）めてあります。

博物館 (旧字旧仮名) ／ 浜田青陵(著)

昆虫

木立（こだち）よりかこまれてゐる春の小野（をの）昆虫（こんちゆう）跳（は）ぬるだにこの平安（やすらぎ）よ

つゆじも (新字旧仮名) ／ 斎藤茂吉(著)

ひと坪（つぼ）ほどの中庭（なかには）のせまきにもいのち闘（たたか）ふ昆虫（こんちゆう）が居り

つゆじも (新字旧仮名) ／ 斎藤茂吉(著)

この山に君は来りて昆虫（こんちゆう）の卵あつむと聞くが親（した）しさ

つゆじも (新字旧仮名) ／ 斎藤茂吉(著)