“こんちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
昆虫94.9%
昆蟲2.6%
魂宙2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こおろぎや蜘蛛くもありやその他名も知らない昆虫こんちゅうの繁華な都が、虫の目から見たら天を摩するような緑色の尖塔せんとうの林の下に発展していた。
芝刈り (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
私は曾て旗本の悪童共、水野十郎左衛門みずのじゅうろうざえもん加賀爪甲斐かがづめかいが試みた闇汁のように、無気味な昆蟲こんちゅうや蛇や、あらゆる悪食に箸をつけました。獅子の胎児も、海豹かいひょう睾丸こうがんも、物の数ではありません。
仕方なく彼は火に追われて右往左往する魂宙こんちゅうの人々をつかまえては、東京の方角を教えてもらった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)