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こざくらひめ
小櫻姫の
通信は
昭和四
年春から
現在に
至るまで
足掛八
年に
跨がりて
現われ、その
分量は
相当沢山で、すでに
数冊のノートを
埋めて
居ります。
『これで
漸くトーキーができ
上がった……』
私達はそんな
事を
言って
歓んだものであります。『
小櫻姫の
通信』はそれから
以後の
産物であります。
『
小櫻姫は
貞女の
亀鑑である』などと、
申しまして、
私の
死後に
祠堂を
立て
神に
祀ってくれました。それが
現今も
残っている、あの
小桜神社でございます。