“げんげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
舷々53.8%
絃々7.7%
五形花7.7%
弦絃7.7%
源々7.7%
玄々7.7%
玄言7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翠嶂すいしょう山と呼ぶこのあたり、何かわびしい岩礁と白砂はくさとの間に高瀬舟の幾つかが水にゆれ、波に漂って、舷々げんげん相摩あいまするところ、たれがつけたかその名も香木峡という。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
はやくも宋江の旅情に似た胸には、淪落りんらくの女が夜舟にかなでる絃々げんげん哀々あいあいの声が思い出されている。が、さて、その夜彼が味わったものは何か。もちろん、過去にはあったそんな風雅ではない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
絃々げんげんおさえ 声々せいせいおも
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野道を歩いておると、其処には菜の花も咲いていよう、田の中には五形花げんげんも咲いていよう。しかしそれらは目に入らぬので、野道に束ねた五形花の棄ててあるのが著しく目についたのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
くわッとはるかなまとを見、弦絃げんげん二つにって、キリッ、キリッと、しずかにまんをしぼりこんでゆく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お登和嬢が料理に対する才覚は源々げんげんとしてくる事なし
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
玄々げんげんたる太沖たいちゆうの中に一ところあたたかきものありこの地球ほしの上に
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
達人は 玄言げんげんとどこおらんや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)