“けんがう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
喧囂87.5%
喧嚚12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(原註。拿破里ナポリ大街おほどほりの一にして其末は海岸に達す。)同じ闐溢てんいつ、同じ喧囂けんがうは我等を迎へたり。劇場あり。軒燈籠懸け列ねて、彩色せる繪看板を掲げたり。輕技かるわざの家あり。
そしてフロッコオトの長い尻尾しつぽをぴくぴくふるはせて、立ちすくんでしまつた。何分かが喧囂けんがうの内に過ぎた。血走つた先生の凹んだ眼には、その時涙さへにじんで來たのである。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
其處そこには毎日まいにちかなら喧嚚けんがう跫音あしおとひと鼓膜こまくさわがしつゝある巨人きよじん群集ぐんじゆが、からは悲慘みじめ地上ちじやうすべてをいぢめて爪先つまさき蹴飛けとばさうとして、山々やま/\彼方かなたから出立しゆつたつしたのだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)