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喧囂
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けんがう
ふりがな文庫
“
喧囂
(
けんがう
)” の例文
この行甚だ楽しからず、蒼海約して未だ来らず、老侠客の
面
(
かほ
)
未だ
見
(
みえ
)
ず、
加
(
くはふ
)
るに魚なく肉なく、徒らに浴室内に老女の
喧囂
(
けんがう
)
を聞くのみ。
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
若
(
も
)
し我相場師とならば、
喧囂
(
けんがう
)
雑踏極まりもなき
牡蠣殻町
(
かきがらちやう
)
の塵埃の中にも、我が閑天地を見出し得ん。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
(原註。
拿破里
(
ナポリ
)
大街
(
おほどほり
)
の一にして其末は海岸に達す。)同じ
闐溢
(
てんいつ
)
、同じ
喧囂
(
けんがう
)
は我等を迎へたり。劇場あり。軒燈籠懸け列ねて、彩色せる繪看板を掲げたり。
輕技
(
かるわざ
)
の家あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そしてフロッコオトの長い
尻尾
(
しつぽ
)
をぴくぴく
顫
(
ふる
)
はせて、立ちすくんでしまつた。何分かが
喧囂
(
けんがう
)
の内に過ぎた。血走つた先生の凹んだ眼には、その時涙さへ
染
(
にじ
)
んで來たのである。
猫又先生
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
私はハンカチーフで
鼻腔
(
びかう
)
を
蔽
(
おほ
)
ひながら松風の
喧囂
(
けんがう
)
に心を囚へられてゐると、偶然、あの
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
▼ もっと見る
されどこの
金色
(
こんじき
)
の
喧囂
(
けんがう
)
の
中
(
うち
)
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
魚市に
喧囂
(
けんがう
)
せる小民、彼も亦た宇宙に対する運命に洩れざるなり、彼も亦た彼の部分を以て、宇宙を支配しつゝあるものなり、この観を以てすれば、王侯将相と彼との間に何の
径庭
(
けいてい
)
あらんや。
頑執妄排の弊
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
喧
漢検準1級
部首:⼝
12画
囂
漢検1級
部首:⼝
21画
“喧囂”で始まる語句
喧囂雑沓
喧囂たる取引