“けんあん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケンアン
語句割合
建安30.0%
懸案20.0%
検案20.0%
見庵10.0%
健庵10.0%
檢案10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この問題は懸案けんあんになった。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
医師の検案けんあんの結果、頭部の打撲による内出血のために死んだものであることがわかった。
誰が何故彼を殺したか (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
「町内の見庵けんあん樣が、癆症らうしやうになるといけないから、毎日身體に精をつける藥を呑むやうにつて、煎じ藥を下さいました」
「それから町内の本道の見庵けんあん先生に逢つて、この砂糖に毒が入つて居るかどうか鑑定して貰ふのだ——途中でめちやいけないよ。八五郎が巣鴨の往來で行倒れになつちや大變だ」
「嫁入前の娘で、萬一顏に傷でも殘つてはと、たいそう心配をいたしましたが、健庵けんあん樣の御手當で傷は殘るまいといふことで、安心をいたしました」
やうや三組みくみ役人やくにんかほそろうて、いざ檢死けんしといふとき醫師いしとして中田玄竹なかだげんちく出張しゆつちやうすることになつた。流石さすが職掌柄しよくしやうがらとて玄竹げんちくすこしも死體したい臭氣しうきかんじないふうで、こもした腐肉ふにくこまかに檢案けんあんした。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)