“ぐんざん”の漢字の書き方と例文
語句割合
群山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その上に前山まえやま、すこし東にあたって朝熊あさま山が見え、それを繋ぐ山と山との肩の間から、群山ぐんざん睥睨へいげいするように、突兀とっこつとして、剣のような一峰が望まれた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前面ぜんめん大手おほて彼方かなたに、城址しろあと天守てんしゆが、くもれた蒼空あをぞら群山ぐんざんいて、すつくとつ……飛騨山ひださんさやはらつたやりだけ絶頂ぜつちやうと、十里じふり遠近をちこち相対あひたいして
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その高原こうげんの一かくに立てば、群山ぐんざんをめぐる雲のうみに、いま、しずもうとしている太陽の金環きんかんが、ほとんど自分の視線しせんよりは、ズッと低目ひくめなところに見える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)