“きりはな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切放40.0%
切断20.0%
切離20.0%
截放20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磨出みがきだしたい月夜に、こまの手綱を切放きりはなされたように飛出とびだして行った時は、もうデロレンの高座は、消えたか、と跡もなく、後幕うしろまく一重ひとえ引いた、あたりの土塀の破目われめへ、白々しろじろと月が射した。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
して見ると、ゆうべのうちに殺っておいて首と胴とを切断きりはなし、胴は壁へ塗り込んで、さて、首は——もはや言わずと知れた細工であった。
興味がこれを培養ばいようして次々に今の形まで成長せしめたので、その久しい前後の伝記を切離きりはなし、単なる一時代の横断面のみをもって、その本質を説こうとするは心得違いなことでなければならぬ。
料理人は左の手にフークをり右の手に料理用のナイフを持ち先ずフークを以てにわとりの体を抑えナイフを腰にてて軽く腰のつが截放きりはなしぬ。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)