“きょうい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
脅威52.8%
驚異33.3%
姜維8.3%
兇威2.8%
驚畏2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥さん! 青木君の弟を、あなたの脅威きょういから救うことに、僕は相当の力を尽すつもりです。それは死んだ青木君に対する僕の神聖な義務だと思うのです。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
けれどもそれはまったく、作者に未知みちえざる驚異きょういあたいする世界自身じしん発展はってんであって、けっして畸形きけいねあげられた煤色すすいろのユートピアではない。
それも種類は二三種しかないから、姜維きょういが馬を走らせるのも、武松ぶしょうが人殺しを演ずるのも、背景には一向変化がない。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しこうして彼れ聴かざるのみならず、かえってその兇威きょういたくましうし、外交事迫るの後既に朝廷に分配したる権力すら、再び幕府に回収せんと欲するを見る。彼この時においていずくんぞ遅疑ちぎせんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
私はくことのない彼の熱情とその生涯とに驚畏きょういの念を感じる。ラスキンはモリスにおいて彼のよき継承者と実現者とを得たのである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)