“きやうかたびら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
經帷子66.7%
経帷子16.7%
殮衣8.3%
屍衣8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近所きんじよ女房等にようばうらは一たん晒木綿さらしもめん半分はんぶんきつてそれでかたばかりのみじか經帷子きやうかたびら死相しさうかく頭巾づきんとふんごみとをつてそれをせた。ふんごみはたゞかくにして足袋たびかはり爪先つまさき穿かせるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
沼のほとりでだつたらうか、いよいよはでになるといふのでしかたなしに著はじめると間もなく飛田はそのお揃ひのひとへを経帷子きやうかたびらにきかへた。
きもの (新字旧仮名) / 中勘助(著)
冬は次第に近づいて、しづかに掛けられる殮衣きやうかたびらのやうに擴がつた。灰色の日が灰色の日につづいた。けれどヤンは二度とは訪ねて來なかつた。
それから冬と同じそれ等の長い夜々の黒い殮衣きやうかたびらと氷との下に包まれてゐるそれ等死者のことを思ひやつた。
着てゐたか存じません。白くてひだも何もなしでしたけれど、長上衣ながうはぎだか、敷布だか、それとも屍衣きやうかたびらだか分りませんの。