“きょうかたびら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
経帷子86.5%
屍衣5.8%
経帳子1.9%
経帷布1.9%
経帷衣1.9%
経惟子1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
併し寐巻の上に経帷子きょうかたびら位を着て山上の吹き曝しに棄てられては自分の様な皮膚の弱い者は、すぐに風を引いてしまうからいけない。
死後 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
禁制された地域の建物の全体がついに屍衣きょうかたびらで包まれるように恐怖の中に包まれて、略奪者ども自身がしばしば自分たちの略奪のつくり出した恐怖におびえて逃げてゆき
柏のひつぎの底に、経帳子きょうかたびらにしようと自分が選んでおいたあの絹衣きものにつつまれた白骨をとどめるのみで、あわれ果敢はかなく朽ちはてているであろう。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
それだのに、私はあの人に経帷布きょうかたびらを着せる代りに、セメント袋を着せているのですわ! あの人はかんに入らないで回転窯かいてんがまの中へ入ってしまいましたわ。
セメント樽の中の手紙 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
身には僅かに一枚の経帷衣きょうかたびらをつけて行くに過ぎざるのを考えると、おかしくなるばかりでなく、こうした貯蓄者があればこそ地上の富が保存されるのであって
春風遍し (新字新仮名) / 小川未明(著)
経惟子きょうかたびら」にてびつくりして後へさがり、二重に腰をかく。「何人の」にて刀のむねを左の平手に当てて構ふ。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)