“かんぺう”の漢字の書き方と例文
語句割合
干瓢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あちらの柱に草鞋わらぢ、こちらの柱に干瓢かんぺう、壁によせて黄な南瓜かぼちやいくつか並べてあるは、いかにも町はづれの古い茶屋らしい。土間も広くて、日あたりに眠る小猫もあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あぢうだ、とおつしやるか? いや、はなしらない。人參にんじんも、干瓢かんぺうも、もさ/\して咽喉のどへつかへていところへ、上置うはおきあぢの、ぷんと生臭なまぐさくしがらむ工合ぐあひは、なんともへない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(やあ、人参にんじん干瓢かんぺうばかりだ、)と踈匆そゝツかしく絶叫ぜつけうした、わたしかほ旅僧たびそうこらねたものとえる、吃々くつ/\わらした、もとより二人ふたりばかりなり、知己ちかづきにはそれからつたのだが
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)