“かんぴょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
干瓢80.8%
乾瓢11.5%
甘瓢3.8%
寛平3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羽咋はくい川をもって海と通う千路潟せんじのがた、福野干瓢かんぴょうの産地たる福野潟のごとき、いずれも西南の寄砂のために澗の口がだんだんにつぶれた例である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
木暮村へ到着忽々そうそう、まづ下婢の美貌にたぢろいだのが皮切りで、その後村を歩いてゐると、藁屋根の下に釣瓶の水を汲む娘や、柴を負ふて山を降る女達、また往還の日当たりに乾瓢かんぴょうをほす女などに
木々の精、谷の精 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
実は、その繊維のったものを、二本甘瓢かんぴょう形〓に組んで、犯人は弦の中に隠しておいたのだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
と云うのは、二本のラミイの長さを異にさせた事と、また、それをつるの中で甘瓢かんぴょう形に組み、その交叉している点を弦の最下端——つまり、弓の本弭もとはじの近くに置いたという事なんだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
人皇五十九代宇多うだ天皇の御宇、それは今から一一〇五年の昔寛平かんぴょう四年(892)に僧昌住しょうじゅうの作った我国開闢以来最初の辞書『新撰字鏡しんせんじきょう』に「𦼠、開音山女也阿介比又波太豆」と書いてある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)