-
トップ
>
-
からだぢゅう
美徳も
法を
誤れば
惡徳と
化し、
惡徳も
用處を
得て
威嚴を
生ず。
此孱弱い、
幼稚い
蕚の
裡に
毒も
宿れば
藥力もある、
嗅いでは
身體中を
慰むれども、
嘗むるときは
心臟と
共に五
官を
殺す。
ピータ よいわ、
今に
見い、
身體中に
鳴響くやうに
支拂うてくれうぞ。
乳母 えゝ、ほんに/\、
悔しうて/\、
身體中が
顫へるわいの。
チッバ
無理往生の
堪忍と
持前の
癇癪との
出逢ひがしらで、
挨拶の
反が
合ぬゆゑ、
肉體中が
顫動るわい。
引退らう。