“かへりじたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
帰準備33.3%
歸準備33.3%
歸仕度16.7%
歸支度16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此時は流石に私も肩の荷を下した様で、ホツと息をして莨に火を移すが、軽い空腹ひもじさと何と云ふ事の無い不満足の情が起つて来るので、大抵一本の莨を吸ひきらぬ中に帰準備かへりじたくをする。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
此時は流石に私も肩の荷を下した樣で、ホッと息をして莨に火を移すが、輕い空腹と何と云ふ事の無い不滿足の情が起つて來るので大抵一本の莨を吸ひきらぬ中に歸準備かへりじたくをする。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
見學者の中にも欠呻をしながら、患部の切片を入れたガラス瓶を衣嚢かくしにしまつて、そろ/\歸仕度かへりじたくをするものがあつた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
二日ふつか——正午しやうごのころ、麹町かうぢまち一度いちどえた。立派りつぱ消口けしぐちつたのを見屆みとゞけたひとがあつて、もう大丈夫だいぢやうぶはしに、待構まちかまへたのがみな歸支度かへりじたくをする。家内かない風呂敷包ふろしきづつみげてもどつた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)