“うんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウンジョウ
語句割合
醞醸35.0%
雲上27.5%
運上27.5%
鄆城2.5%
温蒸2.5%
温醸2.5%
雲蒸2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一〻いちいち例を挙げていることも出来ないが、大概日本人の妄信はこの時代に醞醸うんじょうし出されて近時にまで及んでいるのである。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
四民同等の今日とて地下じげ雲上うんじょう等差ちがい口惜し、珠運をやすく見積って何百円にもあれ何万円にもあれさつで唇にかすがい膏打こううつような処置、遺恨千万
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一、送り荷の運賃、運上うんじょうは一駄一分割いちぶわりと御定めもあることなれば、その余を駄賃として残らず牛方どもへ下さるよう、今後御取りめありたきこと。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「元、鄆城うんじょうの小役人、宋江です。かんの良臣のご子孫、お見知りおき下さい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
隣県鄆城うんじょうの県役署へも廻送されて来たのだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それにおそろしく広いくりやの土間や板の間には、まだ昨夜の闇と蚊うなりもそのまま残されているので、夏の朝の何ともいえない温蒸うんじょうがむっと顔のあぶらを撫でるのであった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこに温醸うんじょうされる芸術こそ自然発生的に成長する。そしてそれによって限りなきよろこびを、あたえる者もうける者も共にうけるであろう。
子供たちへの責任 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その一死を賭して、雲蒸うんじょう竜変りょうへん成功を万一に僥倖ぎょうこうしたる、またべならずや。竹内式部たけのうちしきぶ山県大弐やまがただいに、高山彦九郎の徒すなわちこれなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)