温蒸うんじょう)” の例文
それにおそろしく広いくりやの土間や板の間には、まだ昨夜の闇と蚊うなりもそのまま残されているので、夏の朝の何ともいえない温蒸うんじょうがむっと顔のあぶらを撫でるのであった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)