“うそつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嘘吐33.3%
嘘吐者13.3%
譃衝13.3%
嘘付6.7%
嘘言家6.7%
虚妄者6.7%
虚言家6.7%
虚言者6.7%
譃吐6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
栄一が阿波から帰つて来るとその青年は直ちに立ち去つたが、お爺さんやお婆さんはその青年の嘘吐うそつきには驚いて居た。
『畜生奴! 狐! 嘘吐者うそつき! 天理坊主! よく聽け、コレア、俺ア赤痢に取り附かれたぞ。畜生奴! 嘘吐者! 畜生奴! ウン……』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ソフィスト。どこまでも君は譃衝うそつきだなあ。3050
娘の父は首をって、実を云うと、私も少しうそ性分しょうぶんだが、私のうちのような少人数こにんずな家族に、嘘付うそつきが二人できるのは、少し考えものですからね。と答えた
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『みんな嘘言家うそつきの証拠さ』、人々はかれの背後うしろで言い合っていた。
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
勿論ああいう場合には、どんなに先天的な虚妄者うそつきでも、除外する訳にはゆきません。それでさえ、精神的には完全な健康になってしまうのが、つまりあの瞬間にあるのですからね。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
……恐ろしい虚言家うそつきでナ、私等もすんでの事欺騙だまくらかされる処でごわした
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
あなたのやうな虚言者うそつきと言葉を交へるのも厭になりました。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
乳母 さゝ、たのまれぬ、しんぜられぬ、不正直ふしゃうぢきをとこならひぢゃ。どれも/\譃吐うそつき誓言破せいごんやぶり、ろくでなしの詐僞者いつはりものぢゃ。あゝ、彼僮あいつめは何處どこにをったぞ? 火酒しゃうちゅうてくりゃ。