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嘘吐
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うそつき
ふりがな文庫
“
嘘吐
(
うそつき
)” の例文
「へえ、するとあなたの眼に映ずる僕はまだ全くの
嘘吐
(
うそつき
)
でもなかったんですね、ありがたい。僕の認めた事実をあなたも承認して下さるんですね」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
栄一が阿波から帰つて来るとその青年は直ちに立ち去つたが、お爺さんやお婆さんはその青年の
嘘吐
(
うそつき
)
には驚いて居た。
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
嘘吐
(
うそつき
)
という言葉がいつもより皮肉に津田を苦笑させた。彼は腹の中で、嘘吐な自分を
肯
(
うけ
)
がう男であった。同時に他人の嘘をも根本的に認定する男であった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それでは他はみな
擦
(
す
)
れ
枯
(
か
)
らしの
嘘吐
(
うそつき
)
ばかりと思って、始めから相手の言葉に耳も
借
(
か
)
さず、心も
傾
(
かたむ
)
けず、或時はその裏面に
潜
(
ひそ
)
んでいるらしい反対の意味だけを胸に収めて
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そうでなければ
嘘吐
(
うそつき
)
だと思う。嘘吐の方がまだ余っ程父らしい気がする。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
さうでなければ
嘘吐
(
うそつき
)
だと思ふ。
嘘吐
(
うそつき
)
の方がまだ余っ程
父
(
ちゝ
)
らしい気がする。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私はけっしてあなた方を
欺
(
あざ
)
むいてはおりません。私があなた方を安心させるために、わざと
欺騙
(
あざむき
)
の手紙を書いたのだというものがあったなら、その人は眼の明いた
盲目
(
めくら
)
です。その人こそ
嘘吐
(
うそつき
)
です。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
嘘
漢検準1級
部首:⼝
14画
吐
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“嘘吐”で始まる語句
嘘吐者