“うそつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嘘吐88.9%
嘘衝5.6%
譃衝5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だってこの前もその前も買ってやるっていったじゃないの。小父おじさんの方があの玉子を出す人よりよっぽど嘘吐うそつきじゃないか」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この思想の方嚮ほうこうを一口に言えば、懐疑が修行で、虚無が成道じょうどうである。この方嚮から見ると、少しでも積極的な事を言うものは、時代後れの馬鹿ものか、そうでなければ嘘衝うそつきでなくてはならない。
沈黙の塔 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
併しドユパンは決して譃衝うそつきではなかつた。己に説明して聞かせたところはかうである。