“うすくれなゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄紅85.0%
淡紅10.0%
微紅5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう日が薄紅うすくれなゐに中庭をいろどつてゐた。雇はれて来た女原をんなばらが、痩せた胸をあらはにして、慟哭の声を天に響かせた。
戸外とのもにはカリンのがうはつて、淡紅うすくれなゐはなくらあめにはにたちまよふてゐた。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
彼はすぐれて美なり。の如き色の顔は燈火に映じて微紅うすくれなゐしたり。手足のかぼそたをやかなるは、貧家のをみなに似ず。老媼のへやを出でし跡にて、少女は少しなまりたる言葉にて云ふ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)