“いやます”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弥増33.3%
弥益33.3%
彌増33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
双方の御手でひきちがえ掻むしっていられたことであったが、悩みは弥増いやますばかり、あたかもふぐりに火がついて乗物いっぱいに延びひろがり
玉取物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
吾人の標準とか題したる某君の国家主義論は、推断陋劣ろうれつ、着眼浅薄、由来皮相の国家主義を、弥益いやます皮相に述べ来りたる所、稚気ふんとして近づく可からず候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
なしねと言るゝ程猶彌増いやます未通女心おぼこごゝろ初戀はつこひしたふお方と縁のいとむすんでとけて末長く添るゝ事も父親が承知しようちとあればつひ斯々と言んとすれどかねしが斯てははてじと思ふよりハイ吾儕わたくし彼方あのかたなれば實に嬉しう御座りますと有か無かは聲出して思ひきつてぞ言たる儘發とおもて紅葉もみぢして座にも得堪えたへず勝手の方へにぐるが如く行たるは娘意むすめごころぞ然も有可し父は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)