“いやまさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弥増66.7%
弥勝16.7%
彌増16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友は敵と化して、その鋭峻えいしゅんなる論理を武器として彼を責めたてる。友の放つ矢は彼の心臓に当って、彼の苦悩は弥増いやまさるのみである。この時ヨブの苦悩悲愁は絶頂に達したのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ともに着くと去年に弥勝いやまさる歓迎だった。道子さんのお婿さんということが知れ渡っていて東京ほどの遠慮がなかった。着いた晩、奥田君のお父さんが稍〻改まって祖先の話をした。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
祕密の山に常夜のともしびなければ、あなたの木の根、こなたの岩角いはかどに膝を打ち足をくじきて、仆れんとする身をやうやさゝへ、主從手に手を取り合ひて、顏見合す毎に彌増いやまさる太息の數、春の山風身に染みて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)