彌増いやまさ)” の例文
新字:弥増
祕密の山に常夜のともしびなければ、あなたの木の根、こなたの岩角いはかどに膝を打ち足をくじきて、仆れんとする身をやうやさゝへ、主從手に手を取り合ひて、顏見合す毎に彌増いやまさる太息の數、春の山風身に染みて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)