“あいぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
間着50.0%
愛妓16.7%
合着8.3%
相木8.3%
相議8.3%
胥議8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処へ瓦を張った部屋には、敷物もなければ、ストオヴもない。坐るのは勿論蒲団のない、角張った紫檀の肘掛椅子である。おまけに私の着ていたのは、薄いセルの間着あいぎだった。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
妾を奥の奥のずーッと奥の愛妓あいぎ八重やえと差し向かえる魔室にみちびきぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
薄い着物を着るとかえって日光が透通って暑さを感じるので、外を歩く時は薄いものでなしに、合着あいぎ位の厚さのものを着るのであった。
独居雑感 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
白楊どろあしかえでうるしかばならなどの類が、私達の歩いて行く河岸にい茂っていた。両岸には、南牧みなみまき、北牧、相木あいぎなどの村々を数えることが出来た。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この時に下士の壮年にして非役ひやくなる者(全く非役には非ざれども、藩政の要路にかかわらざる者なり)数十名、ひそかに相議あいぎして、当時執権の家老を害せんとの事をくわだてたることあり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
海保漁村の墓誌はその文が頗る長かったのを、豊碑ほうひを築き起して世におごるが如きじょうをなすは、主家に対してはばかりがあるといって、文字もんじる四、五人の故旧が来て、胥議あいぎして斧鉞ふえつを加えた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)