“あいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愛姫33.3%
合気16.7%
噫気16.7%
相木16.7%
靄気16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛姫あいきを慰めようと思召して、音楽の遊びをその御殿でおさせになることが多くて、院は源侍従をも近くへお招きになるので、その人の琴のなどを薫は聞くことができた。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
我国で魔法の類のしょうを挙げて見よう。先ず魔法、それから妖術、幻術、げほう、狐つかい、飯綱いづなの法、荼吉尼だきにの法、忍術、合気あいきの術、キリシタンバテレンの法、口寄せ、識神しきじんをつかう。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
今神仙の噫気あいきを秘蔵するか、かゝる明夜に、靉靆あいたいとして立ち昇る白気こそあれ、何物たるかを端知せむと欲して、袖庇しうひに耐風マッチをさつするも、全く用を成さず、試に拳石を転ずるに
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
南牧みなみまき北牧きたまき相木あいきなどの村々がちらばっていまして、金峯山きんぷさん国師こくしたけ甲武信こぶしたけ三国山みくにやまの高くそびえたかたちを望むこともでき、また、甲州にまたがったつがたけの山つづきには
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
道路をはさむ畑に薄夜の靄気あいきがこめて、はるかの伏屋ふせや夕餉ゆうげのけむりが白く長くたなびくばかり——法恩寺橋のたもとに、宿なし犬が一匹、淡い宵月の面を望んで吠え立てていた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)