週間しうかん)” の例文
それに蓋をつける。もつと心したのは、かん板を入れる裝置そうちところだつたが、とにかく週間しうかんほどの素晴すはらしい心で、それが、どうにか出來上つた。
つぎ週間しうかんには、小六ころくず、佐伯さへきからの音信たよりもなく、宗助そうすけ家庭かていまた平日へいじつ無事ぶじかへつた。夫婦ふうふ毎朝まいあさつゆひかころきて、うつくしいひさしうへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
週間しうかんてアンドレイ、エヒミチは、病院びやうゐんから辭職じしよく勸告くわんこくけたが、かれれにたいしてはいたつて平氣へいきであつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
もう三もんがたようでな? なりゃ一週間しうかんがたもやっしゃれ、明日あすばんとなるとらるゝことではない、あのわかがおまへかさぬとゑてぢゃ。
すゝすゝんでつひ印度洋インドやう海口かいこうともいふきアデンわんたつし、はるかにソコトラじま煙波えんぱ縹茫へうぼうたるおきのぞむまで、大約たいやく週間しうかん航路かうろ毎日まいにち毎日まいにち天氣てんき晴朗せいらうで、海波かいは平穩おだやか
その家へ越して来たのは、それから一週間しうかんもしてからだつた。私はその家が自分じぶんの家になつてから、初めて良く家の中を見廻みまはした。すると、私はきふに、「いやだ。」と思つた。
美しい家 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
こゝろわるきまゝ下宿屋げしゆくやあるきと思案しあんをさだめても二週間しうかん訪問おとづれちがたきはあやし。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
縱令よし、それがまつたたまごかへ邪魔じやまをしないにせよ』とつてはとは、『それにしても、わたし晝夜ちうやへび見張みはらなければならない!さうへば、わたしはこの三週間しうかんちツともひつじかげないが!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
お房が周三のモデルになつて、彼の畫室ぐわしつのモデルだいに立つやうになツてから、もう五週間しうかんばかりになる。しか製作せいさく遲々ちゝとして一かう捗取はかどらぬ。辛面やツとかげとひなたが出來たくらゐのところである。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
産婆さんば出産しゆつさんのあつたつい一週間しうかんまへて、丁寧ていねい胎兒たいじ心臟しんざうまで聽診ちやうしんして、至極しごく御健全ごけんぜんだと保證ほしようしてつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
くてまた週間しうかんぎ、つひにミハイル、アウエリヤヌヰチととも郵便いうびん旅馬車たびばしや打乘うちのり、ちか鐵道てつだうのステーシヨンをして、旅行りよかうにと出掛でかけたのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ヂュリ 大空おほぞらくもなかにもこの悲痛かなしみそこ見透みとほ慈悲じひいか? おゝ、かゝさま、わたしを見棄みすてゝくださりますな! この婚禮こんれいのばしてくだされ、せめて一月ひとつき、一週間しうかん
それでもきよ年一昨年あたりはまたせう興味けうみもどつて來て、一週間しうかんに一ぐらゐの程度ていどで和田英作畫伯ぐわはくや小宮豐隆先生と時々手あはせの出來る近しよ球突塲たまつきばへ通つてゐたが
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
『おたすくださいませ、陛下へいかよ』と帽子屋ばうしやふるごゑで、『——おちやんではませんでした——もうほとんど一週間しうかん以上いじやうみません——オヤ、牛酪麺麭バターぱん莫迦ばかうすくなつた——一寸ちよつとに——』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼女かのぢよが三週間しうかん安靜あんせいを、蒲團ふとんうへむさぼらなければならないやうに、生理的せいりてきひられてゐるあひだ彼女かのぢよ鼓膜こまくこの呪咀のろひこゑほとんどえずつてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
奈何どうして這麼處こんなところに一週間しうかんとゐられやう、して一ねん、二ねんなど到底たうてい辛棒しんぼうをされるものでないとおもいた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
カピ妻 二週間しうかん零餘はしたいくらか。