“文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふみ45.2%
もん21.3%
ぶん10.2%
ぶみ9.9%
あや8.9%
モン1.0%
かざ1.0%
ブミ0.8%
スウ0.5%
フミ0.5%
サイズ0.3%
サイヅ0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふところから手紙を出したりしてゐるだらう、雪駄直しの片手間に、使ひ屋にも頼めねえふみを預かつて居るんだね、細くねえ商法ぢやないか
思想とか哲学めいたところは十如是にょぜもんというところただ一個所だけであって、それも、文字で数えれば、たった三十四字のものだ。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ぶんをとこと書きます。頭の恰好が、どうも、あなたに似てゐるやうです。失礼ながら、そんな工合に、はちが開いてゐるやうな形なのです。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
このとおり調べは悉皆しっかいつきました。たどるべき手がかりの道も二つござる。これなる判じぶみを頼りに女の足取りをされてもよい。
右門捕物帖:30 闇男 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
それがかへつて未だ曾て耳にしたためしのない美しい樂音を響かせて、その音調のあやは春の野に立つ遊絲かげろふの微かな影を心の空にゆるがすのである。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
御經オンキヤウモンは手寫しても、固より意趣は、よく訣らなかつた。だが、處々には、かつ/″\氣持ちの汲みとれる所があつたのであらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
一、士の行いは、質実にして欺かざるを以て要と為し、巧詐にして過をかざるを以て恥と為す。光明正大、みなこれより出づ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
カヨはせブミをおこすだけが、せめてものてだてゞ、其さへ無事に、姫の手に屆いて、見られてゐると言ふ、自信を持つ人は、一人としてなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
つづいて卓子テーブルが倒れてグラスが砕け、一膳めし屋の玉葱汁たまねぎじる——定価金三十スウ也、但し紙ナプキン使用の方には二十五サンチイム余計に頂きます——に人影が揺れ——この
博多ハカタ川に臨みて、以て宴遊す。……葛井フヂヰフネフミ武生タケフクラ、六氏の男女二百三十人歌垣に供奉す。……処女らに、壮夫ヲトコ立ち添ひ踏みならす……。
一日外でサイズの小さな靴を穿かされている良人は、足の窮屈なのにたまりかねて、勤めがすむが早いか、大急ぎで家に帰って来た。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
一日外でサイヅの小さな靴を穿かされてゐる良人は、足の窮屈なのにたまりかねて、勤めがすむが早いか、大急ぎで家に帰つて来た。
家来 (ばこを基康に渡す)
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)